ルール&マナー
初心者ゴルファーの疑問!救済の種類と救済の受け方について
目次
ゴルフには救済措置があることを覚えておこう!
ゴルフは「自然のあるがままの状態でプレー」ということをゴルファーなら聞いたことがあるかもしれません🥺これは、ゴルフがレフェリーのいないスポーツだからこそ、自分の有利にならないようにプレーするという考え方が基本として存在することに由来するものでしょう。
しかし、あるがままのプレーが基本だとしても、ラウンド中にどうしても避けたいシチュエーションに出会うことも考えられます。例えば、「カート道路にゴルフボールが止まった」、「どうしてもクラブが振れない」、といったことは想定できますよね。こんなシチュエーションの場合には、ルール上の救済措置を受けることが可能です💁🏽♂️この救済措置には、無罰と1打罰の救済があり、救済措置の方法も定められています。救済について、初心者ゴルファーもきちんと理解をして、適切なラウンドができるようにしておきましょう😊✨
どんな場合に救済措置を受けられるの?
ボールが飛んだ先で、ショットの妨げとなる障害物に接触していることがあります。ゴルフコース内には、マンホールや排水溝、案内板やフェンスなどの人工物があり、これらによってショットに影響がある場合には救済を受けることが可能です🙆♀️また木の根などの自然のものであっても、ショットできない、ショットするとクラブを傷める場合なども救済措置を受けられます。
ただし、動かせる障害物か動かせない障害物かによって救済措置が異なります。また救済措置が無罰なのか1打罰なのかという違いもあります💁🏽♂️
動かせない障害物がある場合
動かせない障害物:茶店などの建物・カート道路・排水溝やマンホール・生き物によって作られた穴など
ペナルティーエリア外にある上記のような障害物によって、スタンスやスイングの妨げとなる場合には無罰で救済を受けることができます✨
動かせる障害物がある場合
動かせる障害物:杭(OB杭を除く)・ゴルフカート・ゴミ・ロープなど
上記のような動かせる障害物が、スタンスやスイングの妨げとなる場合には、障害物を移動させることが可能です。この際に、もしボールが動いてしまっても無罰で元の位置にリプレースできます👍
ここで注意が必要なのが、ルースインペディメントと動かせる障害物との違いです。葉っぱや枝、石、虫などは、ルースインペディメントとしていつでも取り除けるのですが、その際にボールが動いてしまうと1打罰で元の位置にリプレースしなければなりません😵💫
適切な救済措置の受け方とは
ここまで救済を受けられること、救済を受けられるシチュエーションについてご紹介してきました。ここでは適切な救済の受け方と具体的なシチュエーションを想定した救済措置の受け方についてご紹介します。
まず、救済措置の受けるにあたって、「ドロップ」・「救済の起点(ニヤレストポイント)・救済エリア」・「アンプレヤブル」についてご説明しておきましょう。
⛳️ドロップ
ドロップは救済を受けるときにボール位置を決めるときに行います。ドロップの方法は、真っ直ぐ立ち、ボールを膝の高さから腕を伸ばしたまま落とします。
⛳️救済の起点(ニヤレストポイント)・救済エリア
救済のニヤレストポイントは、ホールに近づかず、救済を受けるための障害がなくなり、ボールが止まっている場所に最も近い場所となる1点を指します。このポイントを起点に1クラブもしくは2クラブレングス以内の範囲でドロップできる場所が救済エリアです。
⛳️アンプレヤブル
ショットが難しい場所のボールがある場合など、自らアンプレヤブルを宣言して1打罰を払ったうえで、救済措置を受けることができます。
ディボット跡に入った
せっかくフェアウェイに打ったボールがディボット跡に入ってしまうことは、残念ながらあり得るシチュエーションです。ただディボット跡に入ったとしても「ゴルフは自然のあるがままの状態でプレー」の考え方であるため救済を受けることはできません🥲厳しいですが、そのままショットをするか、アンプレヤブルを宣言して1打罰を加えて救済を受けるかになります。もし地面に食い込んでいた場合は、「異常なライ」に該当するので、無罰で救済を受けることが可能です🙆♀️
マンホールなどの人工物に乗ってしまった
コース脇やグリーン周りにある排水や散水のためのマンホールに、ボールが乗っていたり、スタンスにマンホールがかかってしまうこともあるでしょう。この場合は、動かせない障害物であるため、無罰で救済エリアにてドロップをすることができます。
境界に設置された金網が接触している
ペナルティーエリア以外のコース内にある境界を示す金網や動物の進入を避けるための防護ネットなどがショットに影響を及ぼす場合、金網やネットが動かせない障害物として扱われるため救済の対象となります。(ただし、OB杭が金網の手前にある場合は対象外。)救済エリアにて無罰でドロップをして次のショットを打つことが可能です。
切り株や木の根が邪魔になる
フェアウェイから外れてしまうと、切り株や木の根のそばにボールが止まってしまう可能性もあります。切り株や木の根は、通常の木と同じ自然の物という扱いのため救済の対象にはなりません。しかしながら、そのまま無理矢理ショットを打つことは、クラブが傷んだり、手をケガしてしまう可能性がありおすすめしません😖ここはアンプレヤブルを宣言して、1打罰を受けて救済エリアにて次のショットを打ちましょう。ドロップする場所によっては、状況が好転することもありますので、1打罰をあまりマイナスに捉えないことも大切です🥺
アンプレヤブルした場合の3つの選択方法
⛳️ボールがあった位置からピンに近づかない2クラブレングス以内のエリアにボールをドロップ。
⛳️ボールとピンを結んだ後方線上にドロップ。
⛳️最後にショットした地点から打ち直す。
カート道路にかかっている
フェアウェイに沿ってカート道路があることが多いため、カート道路にボールが乗ったり、スタンスがカート道路にかかることがあります。カート道路が動かせない障害物の対象となるため、無罰で救済エリアにてドロップして次のショットが可能です。「カート道路にボールが乗った場合、カート道路から必ずボールを動かさなければならない。」というローカルルールがあるゴルフ場もあるので、気にならないからといってもカート道路から打つことはできないので注意しましょう🥺👍
救済はルールのひとつ!ゴルフを楽しむためにしっかりポイントを押さえておきましょう
今回は、初心者ゴルファーの疑問のひとつである救済についてご紹介しました。トラブルの場面で、きちんと理解しないままミスショットだから1打罰は仕方がないとプレーをしていたらスコアアップは遠のくばかりです。またきちんと救済措置を受けずに進めることは、正確にはルール違反に繋がることもあるでしょう。ゴルフには、レフェリーがいないからこそ、自分の判断がとても大事となるスポーツであるといえます。そのためにルールやマナーに加えて、救済措置についてもしっかりと理解しておくことがゴルフを楽しむために欠かせません🥺✨