基礎知識
知っていると得をするかも!フェアウェイ・グリーンの芝の種類や特徴とは? NEW

目次
フェアウェイ・グリーンの芝の種類と特徴
ゴルフ場のフェアウェイやグリーンには、さまざまな種類の芝が使用されています。これは、ゴルフ場のある地域の環境、ゴルフ場のレイアウトなどにより使い分けられており、それぞれのゴルフ場の特徴ともいえるでしょう。
フェアウェイやグリーンには、主にベントグラス、バミューダグラス、高麗芝などが使用されています。これらの芝には、それぞれ異なる特性があるため、スコアアップを求めるなら芝についての知識を持っておくことが大切です。
そこで、フェアウェイとグリーンに使用される芝についてみていきましょう。
フェアウェイに使われる芝
フェアウェイは、ティーショットの落下地点、グリーンを狙うセカンドショット地点となるゴルフコースの広い芝生エリアです。そのためフェアウェイの芝は、ティーショットのボールの転がり、セカンドショットのクラブの入り方などに影響を与えます。そんなフェアウェイの芝は、主に高麗芝に代表される和芝とベントグラスやバミューダグラスなどの洋芝が使われています。
【和芝】
⛳️高麗芝
日本の在来種で、茎が密集しており、芝生は縦に成長します。夏は緑色を保ち、冬は枯れて薄茶色になりますが、寒冷地にも適しているのが特徴です。高麗芝のフェアウェイは、芝が薄く、ボールが沈み込みにくいため、ボールが浮いて打ちやすいのも特徴になります。
⛳️野芝
野芝は、耐寒性と耐暑性を兼ね備えており、南北に長く気候の異なる日本に適しています。この芝は、肉厚で弾力性があり、ボールが跳ねやすいのが特徴です。
【洋芝】
⛳️ベントグラス
洋芝の一つで、成長が早く、密度が高いため、ボールがよく転がります。また、病害に強いという特徴もあります。寒さに強く、標高の高い地域や北海道や東北地方などのゴルフ場のフェアウェイで使用されることの多い芝です。ベントグラスのフェアウェイでは、少しボールが沈むため打ちにくく感じたり、ショット時にボールと一緒にターフがきれいに飛んでいくこともあります。
⛳️バミューダグラス
バミューダグラスも洋芝のひとつで、耐乾性と耐暑性に優れており、夏場でも美しい状態を保つことができるため、沖縄や海外のゴルフ場で使用されています。水分含有量が高く、粘っこい芝が特徴で、フェアウェイに適している芝になります。
グリーンに使われる芝
グリーンはラウンドの中で最もスコアに影響を与える重要なエリアです。日本のゴルフ場では、グリーンにも主にベントグラスと高麗芝が使われています。
⛳️ベントグラス
葉が細く、密度が高いため、スムーズにボールが転がるため、ゴルフ初心者にとってもパッッティングしやすい芝です。最大の特徴は、その滑らかさと均一性で、高品質なグリーンを期待することができます。しかしながら滑らかな表面を作ることができるため、高速のグリーンとなる傾向があり、パッッティングが苦手なゴルフ初心者にとっては厳しい芝かもしれません。
⛳️高麗芝
日本芝の在来種で、茎が多く、密度の濃い芝生を形成します。グリーンには「姫高麗芝」という品種がよく使われ、夏は緑色を保ち、冬は薄茶色になるのが特徴です。細く繊細な葉で、密集して芝を形成します。そのためパッティングの際には、グリーン傾斜に加えて、芝目も読んで、スライスやフックに対応することも必要になります。
地域によるフェアウェイ・グリーンの芝の違いとは
地域の気候や土壌の状況により、フェアウェイやグリーンに使用される芝の種類は大きく変わります。特に、日本は北から南まで幅広い気候帯を持っているため、ゴルフ場が立地している地域によってフェアウェイ・グリーンの芝が異なるわけです。例えば、寒冷地ではベントグラスが主に使用され、暖かい地域ではバミューダグラスや野芝が選ばれます。具体的には、北海道などの冷涼な気候にはベントグラスが、沖縄では暖かい気候に強いバミューダグラスが主に使用されます。また、関東地方から九州地方では、野芝が多く見られます。さらに、土壌の水はけや肥沃さも、芝選びにおいて重要な要素です。
ゴルフ初心者のスコアアップに役立つ芝についての知識とは
ゴルフ初心者でも、芝の状態を読むことで、ショットの選択やパッティングの強さを調整することが可能です。例えば、濡れた芝は乾いた芝よりもボールの転がりを遅くします。また、芝目(芝の成長方向)を理解することで、パッッティングラインの読みの参考にすることもできます。
スコアアップに役立つ知識とテクニック
⛳️フェアウェイの和芝と洋芝の違い
これまでにもご紹介したように、日本のゴルフ場のフェアウェイでは、高麗芝などの和芝とベントグラスやバミューダグラスなどの洋芝の二種類が使われていることが多いです。
日本特有の芝である和芝は、一本一本の根が太く強いため、芝がしっかりしており、球が浮く傾向にあり打ちやすくなっています。この場合、球が浮いているため、多少すくい打ちのように手前からクラブが入ってもある程度は飛んでくれます。
一方、洋芝は海外産の芝で、一本一本の根が細く、球が芝に沈みやすいのが特徴です。洋芝のフェアウェイでは、球が沈むためボールより手前にクラブが入ってしまうとダフってしまい距離がでないので、しっかりボールにコンタクトさせてダウンブローに打つ技術が必要になります。
⛳️スコアアップにつなげたいグリーン
パッッティングの際に想像以上に曲がったり、曲がらなかったりした経験はありませんか?それは、芝の目が影響しているのかもしれません。パッティングラインを読む際に、傾斜だけでなく、芝の目にも注目してみましょう。グリーンの芝には逆目と順目があり、これらの方向性によってボールの速度や転がり方に大きな影響を与えます。逆目ではボールの転がりが遅くなったり曲がりやすくなったり、順目ではボールのスピードが速くなったり思いのほか曲がらず伸びてしまうのです。見た目には、芝の色が薄い・白っぽく見える方が順目で、色が濃い・黒っぽく見える方が逆目になります。
ラウンドレッスンで詳しく知ることもスコアアップのコツ!
フェアウェイ・グリーンの芝を理解し、それに合わせたプレーをすることで、スコアアップにつなげることができます。独学では難しく感じることも、ラウンドレッスンを利用すれば、レッスンプロやインストラクターによって、リアルタイムで芝の種類ごとのボールの転がり方や打ち方の違いを学ぶことが可能です。さらに、芝の状態を見極める目を養い、適切なクラブを選ぶこともできれば、さらなる上達への近道となることでしょう。